クリエイティブ・コーディングの創作インスピレーションを求めて「奇岩の世界」と「生命の大進化40億年史 古生代編」を読みました。
奇岩の世界
世界各地の奇岩を収めた 127ページの写真集です。
表紙と裏表紙の写真でいわゆる「ジャケ買い」でしたが、大正解でした。
一部気になった奇岩を Google 検索から紹介します。
岩の形が面白いだけでなく、掲載の写真が写真としてとても美しいです。紹介した Web 上の画像より断然本書の写真の方が見応えがあります。
奇岩の生成過程の説明もあり、例えば風化度合いの異なる砂岩の混成により生成された奇岩は、風化のシミュレートと風化に対する抵抗値の分布(ランダムだったり、規則的だったり)によってクリエイティブ・コーディングで生成できるかも、というヒントになりました。
生命の大進化40億年史 古生代編
お馴染みオパビニア、アノマノカリス、ハルキゲニアをはじめ、88点の化石画像に加え多数の復元画像が全てカラーで収録されている、古生代の生命史を綴ったカラー図説「生命の大進化40億年史 古生代編」です。
生物名が出てくるすぐ側に化石の写真や復元図が掲載されていて、とても読みやすいです。よくある「写真は nページ」とか、参照すべき図と文章が離れたところにあるとストレスを感じますが、この本ではそれが全くありませんでした。
文章もこなれていて読みやすく、全編を通じてスイスイと読めます。
カンブリア爆発に興味があって手に取りましたが、知らなかった生物や進化の流れに興味を惹かれ、謎の多いエディアカラ紀の摩訶不思議さには特に魅せられました。
よく聞く古生物で珍しくもないと完全に舐めていた三葉虫は、この本の化石標本を見てぶったまげました。 Google の検索結果にリンクした一例を挙げてみますので、ぜひ見てみてください。完全にラブクラフトの世界です。
巻末の言葉がこの本と私の気持ちをずばりと語ってくれました。
現代の私たちからみると、どことなく”異質さ”を持っていた古生代。だからこそ、楽しかった古生代。
この異質な生物たちの姿をそのままクリエイティブ・コーディングで再現するのは難しいですが、その姿には創作意欲が多いに掻き立てられました。
最後に、半索動物の「ジャルツェングローゼス」はモザイクかけないとダメなやつですが、検索しても出てこないようなので、ぜひ本書でお確かめください。